投稿日時 2017-01-16 23:48:25 投稿者 国家人民軍少将 このユーザのマイページへ お気に入りユーザ登録 |
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生じたリンドバーグの壁は、残留思念と混じり合い、どろどろと通過して行く機関車に取りつこうとする。それを異世界逗留者の有資格者ごと取り込もうとするかのように。 列車後方からまつわりつくそれに足をとられ、何度も空転しながら機関車は走る。巨大な動輪が空転し、機関車はあえぐ。しかし、速度を落としてなおも走らんとする機関車の煙突からは憤怒の如く火の粉が飛び散り、執念の咆哮の体現として汽笛を吹く。給水ポンプは唸り、砂撒き管は圧搾空気で砂を線路に散らす。加減弁は開ききり、カットオフも極大である。徐々に列車はリンドバーグの壁を振り払い、加速する。 行く手を失ったリンドバーグの壁は、今度はTWX1369を標的と定めた。 |
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